妄想限界  薫×芳人63
オリジナルBL小説でございます。 同性愛の内容全開です。 不快になられる方はご覧にならないようお願いいたします。
妄想限界 
薫×芳人63
2007-12-01-Sat  CATEGORY: 長編
店を出て、お洋服をカオちゃんに選んでもらって、レストランで食事。
今日はカレー屋さんに連れて行ってくれた。
仕事柄かなあ。
カオちゃんって、どんな店がどこにあるかってこと、すごく詳しいんだ。
それも、どこのお店もとてもおいしいの。
すっかり夜になった町を、カオちゃんと腕を組んで歩く。
カオちゃんは、僕の行きたいところへ、黙ってついてきてくれて。
嬉しいな。
いつも忙しいカオちゃんだから、こんなことはめったにないんだ。
夜の街は、昼間の暑さが嘘のように涼しくて、僕の火照りっぱなしの頬を静めてくれる。
カオちゃんとのデートが、こんなにも嬉しくて。
「飲みに行かないか?」
「うんっ!どこへ行くの?」
カオちゃんを見上げたら、ちょっと笑って。
「・・・オレの店だけど、いいか?」
って。
「うんっ。カオちゃんのお店、だいすきだよ。」
「・・・ならよかった。すぐそこだから。」
「うんっ。」
カオちゃんとなら、おでんの屋台でだっていいの。
好きな人となら、どこだって楽しいでしょ?
「ほら、ここだ。」
カオちゃんは雰囲気のあるビルの前で立ち止まった。
黒い壁に、入り口をライトが黄色く照らしていて。
センスのいい看板。
「ここは何のお店?」
ドアを押して、僕の手を握って引っ張ってくれるカオちゃんに聞いた。
「ここは、バーだ。・・・・・こっちの店は、ほとんどオレの趣味みたいなもん。」
「ふうん・・・・。」
良く分からなかったけど、いつものように、カオちゃんに手を引かれて中へ。
バーテンダーさんが、立つカウンター。
店の中も全体が黒くて、黄色い電気。
ところどころに、透明に光るものが置いてあって、素敵で・・・・・。
「社長。」
ウエイターさんの一人が近づいてきて、カオちゃんと話始めた。
ゆったりとした音楽は、人の気持ちを落ち着かせるのか、結構たくさん人がいるのに、店内は静かだった。
「芳人。こっち。」
「あ、うん。」
ぼんやりしていたら、また手を引かれて、一番奥の、周りからは見えない席へ案内された。
促されて椅子に腰掛けたら、カオちゃんが僕の隣に座った。
そして、さっき話していたウエイターさんに、カオちゃんが飲み物を注文して、ウエイターさんが去っていった後で、僕を優しく見つめた。
「カオちゃん。」
「ん?何。」
カオちゃんが僕の肩を抱き寄せて、髪をなぜてくれる。
こんなところ・・・で?
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