妄想限界  薫×芳人52
オリジナルBL小説でございます。 同性愛の内容全開です。 不快になられる方はご覧にならないようお願いいたします。
妄想限界 
薫×芳人52
2007-11-20-Tue  CATEGORY: 長編
泣きすぎて、顔が腫れちゃった僕、仕事を急遽休んだ。
こんな顔じゃ、表歩けないもの。
患者さんの前に出るなんて、もっての他。
洗面所の鏡で、自分の顔とにらめっこしていたら、カオちゃんが来た。
「まだ見てるのか?」
そして、腰をぎゅって抱きしめてくれて・・・・・。
うなじにキス・・・・・。
「だって。・・・すごく不細工だよう。」
僕の答えに、カオちゃんはくすって笑った。
「じゃ、オレがおかしいんだな。」
「なにぃ?」 
カオちゃんの口付けが、首に・・・・・・。
びくってしちゃった。
「・・・・・いや。別に。・・・・・ご飯できたぞ?」
「うんっ!ありがと、カオちゃん。」
カオちゃんを振り返って、僕からキス。
肩を抱かれて、キッチンへ向かった。
「ねえ、カオちゃん。」
「ん?」
「・・・カオちゃんのお部屋はどうしてこんなに大きいの?」
僕をカウンターに座らせて、食事の用意をしてくれていたカオちゃんは、苦笑した。
「・・・色々あってな。」
「社長さんだから?」
「まさか。・・・・・いや、どっちかというと、そうかもな。」
「へえ。」
目の前においしそうなスクランブルエッグ。
昨日まで、食欲がなかったのが、嘘みたいだあ。
いただきます、って手をつけたら、僕が食べるのを嬉しそうに見ていたカオちゃんが言った。
「いつ越してくる?」
「あ・・・・・。」
顔が熱くなる。
なんだか、夢みたい・・・・・。
「・・・・いいの?本当に?」
カオちゃんを見たら、ぱちってデコピン。
「痛いっ!・・・もお、カオちゃん。」
「何度も言わせるな。・・・・・それとも言わせたいのか?」
おかしそうに、僕にそう言うカオちゃん。
僕と同じで今、しあわせかなあ。
「あは・・・・・。しあわせすぎて、死んじゃいそう。」
カオちゃんが、言ってくれることすべてが。
僕にはもったいないような言葉ばかりで。
「それは困る。・・・・でも、あの世で芳といるのも悪くないかもな。」
「・・・カオちゃん・・・・・。」
本当に、僕と一緒にいてくれるんだね・・・・・。
いつまでも、いつまでも・・・・・カオちゃんはそばにいてくれるんだ・・・・・。
「だから、早く越してこい。」
「うんっ。」
嬉しくてたまらなくて。
顔が緩んで仕方ない。
「・・・そろそろ、オレ仕事行くから。」
「あ、うん。」
腕時計をさりげなく見て、ソファにおいてあった、黒いスーツのジャケットを羽織った。青いストライプのシャツに、黒いスーツは、カオちゃんにぴったりで、とてもかっこよくて・・・・。
見とれちゃう・・・・・・。
「何?」
ぼんやりしていた僕を見て、カオちゃんはおかしそうに言った。
僕をみる、カオちゃんの目は、いつだって優しい。
それが、僕はとても嬉しいんだ。
「カオちゃん、かっこいい・・・・。」
だからかな、カオちゃんの前では素直になれるよ。
カオちゃんにぴょんって飛びついて、キス。
「ははっ。・・・・ちゃんと飯食えよ?」
「うん・・・・・。」
カオちゃんに抱かれたまま、またキス。
広いおうちを玄関まで歩いて、もう一度キスした。
「いってらっしゃい、カオちゃん。」
「ああ。・・・・・愛してる。」
「え?」
僕の頬をなぜると、いたずらっぽく笑ってカオちゃんは出かけていった。
愛してる?
僕を?
えーーーーーーーーっ!!??
うっ・・・・・。
ハズカシーーーー!
あまりにも恥ずかしくて、駆け足でダイニングへ戻って、ソファに顔をうずめた。
でも・・・・。
でも・・・・・。
とっても嬉しいな・・・・・・。
顔がにやけてたまらない。
昨日とは全然違う、この幸せに、自分自身がとてもいとおしく感じられるよ。
カオちゃんが僕を好きでいてくれるから・・・・・。
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