無心で仕事を終えて、残業までして、病院の裏口を出た。
行きと同じ道を、とぼとぼ歩く。
周りの暗闇は、まるで僕の心みたいだった。
ここ数日の落ち込みに、カオちゃんとのいざこざを合わせると、僕にはもう立ち直れないかのように思えて・・・・・。
そんな僕の隣。
バイクが止まった。
黒い大きなバイク。
運転している男の人が誰だか、すぐにわかった。
「・・・・・芳人。」
メットの前を開けて、僕を呼ぶ、低い声。
歩道と車道を隔てるガードレール越しに、見詰め合う。
僕・・・・・・。
カオちゃんの目が、とても優しくて、暗くて重かった心が割れそうになった。
カオちゃんに打ち明けられたら、どんなにか楽だろうか。
そして、カオちゃんがメットをとった。
「・・・・・遅くなって悪かった。」
何も言えなくて・・・・・。
カオちゃんが来てくれたことが、嬉しいのか、そうじゃないのか・・・・・・。
よくわからなかったんだ。
ただ、カオちゃんから目が離せない。
「乗れよ。・・・・・ん?」
手を差し出されて、躊躇した。
その手を愛しいと思う一方で、・・・・怖かったんだ。
カオちゃんに頼ってしまいそうな自分が嫌だった。
何も言わない僕に、辛抱強く手を差し出し続けるカオちゃん。
カオちゃん・・・・・・。
カオちゃん・・・・・・。
どうして、カオちゃんは、こんなに優しいの・・・・?
頬を涙が伝った。
「・・・・・一人で泣くな。」
差し出され続ける手。
それを、心から拒めるほど・・・・・。
僕は強くはなかったみたい。
重ねた僕の手を、カオちゃんはきつく握りしめた。
「芳人・・・・。」
僕をバイクまで引き寄せて、そして・・・・・・。
道の途中で、誰が見てるかわからないのに・・・・・。
カオちゃんは僕を抱きしめて、頬や額や・・・唇に、何度もキスしてくれた。
暖かいカオちゃんのキス。
心が壊れてしまいそうだった・・・・・・。
行きと同じ道を、とぼとぼ歩く。
周りの暗闇は、まるで僕の心みたいだった。
ここ数日の落ち込みに、カオちゃんとのいざこざを合わせると、僕にはもう立ち直れないかのように思えて・・・・・。
そんな僕の隣。
バイクが止まった。
黒い大きなバイク。
運転している男の人が誰だか、すぐにわかった。
「・・・・・芳人。」
メットの前を開けて、僕を呼ぶ、低い声。
歩道と車道を隔てるガードレール越しに、見詰め合う。
僕・・・・・・。
カオちゃんの目が、とても優しくて、暗くて重かった心が割れそうになった。
カオちゃんに打ち明けられたら、どんなにか楽だろうか。
そして、カオちゃんがメットをとった。
「・・・・・遅くなって悪かった。」
何も言えなくて・・・・・。
カオちゃんが来てくれたことが、嬉しいのか、そうじゃないのか・・・・・・。
よくわからなかったんだ。
ただ、カオちゃんから目が離せない。
「乗れよ。・・・・・ん?」
手を差し出されて、躊躇した。
その手を愛しいと思う一方で、・・・・怖かったんだ。
カオちゃんに頼ってしまいそうな自分が嫌だった。
何も言わない僕に、辛抱強く手を差し出し続けるカオちゃん。
カオちゃん・・・・・・。
カオちゃん・・・・・・。
どうして、カオちゃんは、こんなに優しいの・・・・?
頬を涙が伝った。
「・・・・・一人で泣くな。」
差し出され続ける手。
それを、心から拒めるほど・・・・・。
僕は強くはなかったみたい。
重ねた僕の手を、カオちゃんはきつく握りしめた。
「芳人・・・・。」
僕をバイクまで引き寄せて、そして・・・・・・。
道の途中で、誰が見てるかわからないのに・・・・・。
カオちゃんは僕を抱きしめて、頬や額や・・・唇に、何度もキスしてくれた。
暖かいカオちゃんのキス。
心が壊れてしまいそうだった・・・・・・。
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