妄想限界  薫×芳人46
オリジナルBL小説でございます。 同性愛の内容全開です。 不快になられる方はご覧にならないようお願いいたします。
妄想限界 
薫×芳人46
2007-11-14-Wed  CATEGORY: 長編
それがきっかけで、落ち込みがひどくなった。
普段、忘れようとしてることを、思い出した。
僕・・・・。
僕の中のこの真っ暗な闇。
カオちゃんには知られたくない。
それを知った時、カオちゃんはどうするの?
僕から離れちゃう・・・・?
そんなことが、頭をぐるぐる回って、眠れない毎日が続いた。
布団を頭からかぶって、怖いのを必死で耐えていたんだ。
仕事に行く以外は、すっかり家にこもって・・・・・・。
電話も出ずに・・・・・。
外界とのつながりを、どうしても断ちたかった。
じゃないと・・・僕・・・・・。
怖くて、怖くて・・・・・・耐えられなくなっちゃう・・・・・・。

そんな生活が続いて、当然ながら、カオちゃんにも会えずにいた。
突然連絡を取らなくなった僕のこと・・・・。
カオちゃんはどう思ってるかな・・・・。
仕事に行くために、ベッドから起き上がって、食欲のない胃袋にウィダーゼリーを流し込んで、家を出た。
今が何月何日なのかも、僕にはわかっていなくて。
季節を感じる余裕すらなくて。
思えば・・・・・。
今までも、1年に1度はこういうことしてきたなあ。
僕の持病のようなものだけど、・・・・つらいや。
エレベーターを降りて、外を歩き出す。
良く知った道じゃないと、不安になる。
外を歩く時には、顔を見られたくない・・・・・。
重い体をひきずるように、下を向いて歩いていた。
そしたら・・・・・・。
どん、って何かにぶつかって・・・・。
「あ、すみません・・・・。」
前を見ていない僕が悪いのだけど、関わるのが嫌で、逃げるようにその場を離れようとした。
その僕の腕を、ぎゅっと掴まれて・・・・・。
びっくりして顔を上げたら・・・・・。
「・・・カオちゃ・・・・・。」
そこに、憮然とした顔で、カオちゃんが立っていた。
「芳人。」
「何?・・・・仕事に遅れちゃうから・・・またね?」
できるだけ、なんでもないようにして、カオちゃんにそう告げる。
今は一人でいたいんだ。
だって、夜はいつも怖いのを一人で我慢しなきゃならないから。
多分、一生ずっと。
「待て。」
カオちゃんは、僕の腕を強く掴んだ。
「・・・カオちゃん・・・・・。」
カオちゃんにも・・・いけないことをしてるって分かってるんだ・・・・・。
でもっ・・・・。
言えないよ。
本当のことを、打ち明けた時が怖い・・・・・。
「今日、お前を迎えに行く。・・・・・少し話そう。」
「・・・あ・・・駄目だよ・・・・・カオちゃん・・・・・。」
首を横に振った。
どこにも行きたくない。
一人でいたい。
「芳人。・・・・・なんだって言うんだ?・・・・・旅行に誘ったのが、そんなに嫌だったのか?」
カオちゃんの、苛立ちを含む口調に、ずきって胸が痛くなった。
僕の我侭に・・・・・。
つきあってくれる人はいなかった。
多分、カオちゃんもそうなんだろうな・・・・・。
僕のこの落ち込みを、皆は不信がった・・・・。
「・・・そ・・・そう・・・・・・。だから・・・・・・。」
声が震える。
けど・・・・・。
僕・・・・・・。
僕の心は、カオちゃんを求めてるんだよ。
カオちゃんが、すごくだいすきなんだ。
今は、ただ、・・・・・待っていてほしい・・・・。
それって僕の我侭でしかないんだけど。
震える手を、そっとカオちゃんから離して、歩き出した。
心臓がどきどき言っている。
悲しさが心に溢れ出す。
カオちゃん・・・・。
カオちゃん・・・・・・。
ごめんなさい・・・・・。
僕がこんな風で・・・本当にごめんなさい・・・・・。
ページトップへ コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
<< 2008/08 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -


余白 Copyright © 2005 妄想限界 . all rights reserved.