妄想限界  薫×芳人33
オリジナルBL小説でございます。 同性愛の内容全開です。 不快になられる方はご覧にならないようお願いいたします。
妄想限界 
薫×芳人33
2007-11-05-Mon  CATEGORY: 長編
口の中ですぐに蕩けちゃうような、そんな、すっごくおいしいご飯を食べて、店を出た。
お会計とか、一体どうなってるんだろ。
不思議だなあ。
やっぱり、僕にとってはカオちゃんは不思議で一杯。
「さ、芳人。」
「ん?」
バイクのところで、カオちゃんが僕を見た。
その顔が、ちょっと真剣で、僕、何かいい忘れてることとかあるかな、って思った。
「あ、カオちゃん、すっごくおいしかったよ!・・・・だから、カオちゃんもご飯作れるんだね!」
「ははっ。それとこれは別だけどな。・・・・・気に入ってくれたんなら、よかったよ。」
「・・・・うん・・・・。」
カオちゃんが社長さん・・・・・。
信じられないなあ・・・・。
「芳。・・・オレは今日、これから仕事に戻らなきゃならない。」
「あ・・・そうなの?」
「ああ。・・・・・お前はどうする?・・・家に帰るか、それともオレのうちで待ってるか?」
「・・・・え?」
「お前が選べ。・・・送っていくから。」
カオちゃん・・・・?
カオちゃんの家に・・・・?
えっと・・・・・・。
頭の中がぐるぐるする。
カオちゃんち・・・・・・・?
何も言えずに、ただただカオちゃんを見つめていたら、カオちゃんが不意に優しく笑った。
「・・・急ぎすぎたか?」
そして、ゆっくりと頬をなぜてくれて・・・・・・。
「わ、わからなくて・・・・・。」
こんな時ってどうしたらいいのか・・・・・。
どう答えたら、カオちゃんは、僕は・・・・・・・。
カオちゃんは、ふって笑うと、僕をそっと抱き寄せた。
そして、優しい顔で、僕に言ったんだ。
「・・・・オレんちで、オレのこと待ってろよ。・・ん?」
口調がとっても優しくて、胸の中がほんわりとあったかくなった。
はっきりしない僕を責めなくて、それで、こんなに優しくて・・・・・・。
「カオちゃあん・・・・・・。」
カオちゃんを見たら、苦笑した。
「そんな顔すんな。・・・・・・芳人。」
「ん・・・・・。」
そっとキスしてくれると、カオちゃんは、ひょいっと僕をバイクに乗せた。
「行くぞ?しっかりつかまれよ。」
「・・・うんっ。」
まもなく走り出した、カオちゃんのバイク。
突然色々なことがあって、僕はちょっとだけおいてけぼりだけど。
受け止めるには、もうちょっとかかるけど。
でも、カオちゃんが一緒にいてくれるなら、それでもいい気がする。
カオちゃんのぬくもりが、とても嬉しいんだ・・・・・。
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