「・・・・カオちゃん・・・・・。」
カオちゃんは僕から目をそらすと、ぼそっと言った。
「シャツ、洗濯するから。・・・・・・それは汚れてる。」
「・・・・・・あ・・・・・・。ごめんなさい。・・・・でも・・・・カオちゃんの匂いがして・・・・・。僕・・・・・・。」
何も言わないカオちゃんとの間に、不穏な空気が流れる。
「・・・そっか。・・・・気味悪いね。・・・ごめんなさい。」
そっとシャツをカオちゃんに差し出した。
「・・・・いや・・・・・・。」
シャツを受け取ったカオちゃんの大きな手。
ときめいて、その手に僕が触れることはないのかなって思ったら、切なくて。
だけど、気がついた。
左手の薬指の指輪に。
僕のと同じ指輪が、カオちゃんの指に光っている。
今まではなかったそれに、カオちゃんを見上げた。
でも、言葉が見つからない。
何を言えばいいのか・・・・・。
言いたいことはたくさんあるのに。
時間だけが流れていって、何もいえそうにない自分に気づいて諦めた。
僕がこんな風だから、上手に話せないから・・・・・・。
僕はいつも、自分の思いをカオちゃんに伝えられない・・・・・・。
カオちゃんが何もかもわかってくれている、ってそれだけで嬉しくて、僕は何も努力していなかった。
「・・・・・・・ごめんなさい。」
その言葉が、つるりと口を滑った。
頭は全然動いていないのに、口だけが僕のじゃないみたいに動いたの。
「・・・・何が。」
「・・・・・・・あの・・・・・僕・・・・・・・・。」
上手に言葉が出てこない。
だけど、だけど。
言わなきゃわかってもらえない。
カオちゃんだって、僕のすべてを分かってるわけじゃない。
口下手だって、伝えたいことは、言わなくちゃいけない。
それで、カオちゃんが許してくれなくても。
「・・・・・あの・・あのね・・・・その・・・・・。ヤキモチ・・・・で・・・・・・。
あの・・・・・・・。」
どきどきして、頭がぐるぐるして、自分を落ち着かせるために深呼吸した。
「・・・・・カオちゃんが、本気でお付き合いしていた人がいるんだ、って思ったの。僕。
そしたら、悲しくて・・・・・・。えっと・・・・・。僕・・・・その・・・すごくうぬぼれてるけど・・・・僕・・・・・僕だけを褒めて欲しくて・・・・・・・。僕だけを好きでいてほしくて・・・・。その・・・・・・・。」
上手にいえない。
もどかしい。
自分にイラつく。
こんな時なのに、こんなにしどろもどろで。
悔しくて、涙が出そうで、カオちゃんを見上げた。
「芳人。」
さっきまでとは違う、カオちゃんの声。
優しい声で、優しい顔で僕を見ていた。
カオちゃんは僕から目をそらすと、ぼそっと言った。
「シャツ、洗濯するから。・・・・・・それは汚れてる。」
「・・・・・・あ・・・・・・。ごめんなさい。・・・・でも・・・・カオちゃんの匂いがして・・・・・。僕・・・・・・。」
何も言わないカオちゃんとの間に、不穏な空気が流れる。
「・・・そっか。・・・・気味悪いね。・・・ごめんなさい。」
そっとシャツをカオちゃんに差し出した。
「・・・・いや・・・・・・。」
シャツを受け取ったカオちゃんの大きな手。
ときめいて、その手に僕が触れることはないのかなって思ったら、切なくて。
だけど、気がついた。
左手の薬指の指輪に。
僕のと同じ指輪が、カオちゃんの指に光っている。
今まではなかったそれに、カオちゃんを見上げた。
でも、言葉が見つからない。
何を言えばいいのか・・・・・。
言いたいことはたくさんあるのに。
時間だけが流れていって、何もいえそうにない自分に気づいて諦めた。
僕がこんな風だから、上手に話せないから・・・・・・。
僕はいつも、自分の思いをカオちゃんに伝えられない・・・・・・。
カオちゃんが何もかもわかってくれている、ってそれだけで嬉しくて、僕は何も努力していなかった。
「・・・・・・・ごめんなさい。」
その言葉が、つるりと口を滑った。
頭は全然動いていないのに、口だけが僕のじゃないみたいに動いたの。
「・・・・何が。」
「・・・・・・・あの・・・・・僕・・・・・・・・。」
上手に言葉が出てこない。
だけど、だけど。
言わなきゃわかってもらえない。
カオちゃんだって、僕のすべてを分かってるわけじゃない。
口下手だって、伝えたいことは、言わなくちゃいけない。
それで、カオちゃんが許してくれなくても。
「・・・・・あの・・あのね・・・・その・・・・・。ヤキモチ・・・・で・・・・・・。
あの・・・・・・・。」
どきどきして、頭がぐるぐるして、自分を落ち着かせるために深呼吸した。
「・・・・・カオちゃんが、本気でお付き合いしていた人がいるんだ、って思ったの。僕。
そしたら、悲しくて・・・・・・。えっと・・・・・。僕・・・・その・・・すごくうぬぼれてるけど・・・・僕・・・・・僕だけを褒めて欲しくて・・・・・・・。僕だけを好きでいてほしくて・・・・。その・・・・・・・。」
上手にいえない。
もどかしい。
自分にイラつく。
こんな時なのに、こんなにしどろもどろで。
悔しくて、涙が出そうで、カオちゃんを見上げた。
「芳人。」
さっきまでとは違う、カオちゃんの声。
優しい声で、優しい顔で僕を見ていた。
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