妄想限界  薫×芳人 続編16
オリジナルBL小説でございます。 同性愛の内容全開です。 不快になられる方はご覧にならないようお願いいたします。
妄想限界 
薫×芳人 続編16
2008-03-13-Thu  CATEGORY: 長編
「・・・・・ん・・・・・・ありがと。」
無理、してたのかな。
立場が少しずつ変わって、ネクタイを避けて通れなくなってきて・・・・・・。
無理して僕を変えようとしてたのかな。
カオちゃんはそんな僕をわかってくれてたのかな。
「・・・泣くなよ。・・・・・でもいいか。・・・・・芳が俺に甘えてくれるんだし。これも幸せだし。」
「・・・・・カオちゃあん・・・・・。」
僕が何をどうしても、カオちゃんはいつも許してくれる。
優しいカオちゃん。
カオちゃんが僕の髪をなぜる。
何度も優しく。
「いつも笑ってろよ。・・・・・芳の笑顔が一番好きだ。」
「・・・・・うんっ・・・・・・うん・・・・・。」
今は・・・・ダメ。
カオちゃんの傍にいることが、カオちゃんに言ってもらうことが、幸せすぎて涙が止まらない。
「・・・・ありがと・・・カオちゃん。・・・だいすきだよ?」
「・・・ああ。・・・・・嬉しいよ。芳人。」
「んっ・・・・。」
カオちゃんの胸から顔をあげたら、ゆっくり涙をぬぐってくれた。
まぶたにキスしてくれて、愛してるって言ってくれる。
「・・・・今日ね、スーツ買ったの。・・・・・お仕事で必要になって。」
「そうだったのか。・・・立花のスーツは上等だけど、遅いからな。・・・・もっと早くしたててもらえばよかった。」
カオちゃんの腕枕。
僕だけを見つめるカオちゃん。
「・・・うん・・・でも、カオちゃんの負担になっちゃう。・・・・僕、お給料、上がったんだから。」
立花さんのところのスーツ、いつもカオちゃんがプレゼントしてくれるの。
だから、僕は正確な代金を知らないんだけど・・・・。
絶対安くない。
「・・・それくらい買わせろよ。・・・・男心だよ。」
って、カオちゃんが苦笑。
男心?
なあに?それ。
「・・・・・・くくっ。・・・・・かわいいな。芳人。」
「・・・・カオちゃんったら・・・・・・。でも、そう言ってもらえると、嬉しいの。」
「何言ってるんだよ。・・・・俺がお前以外の誰にそう言うわけ?」
僕以外の誰?
いたずらっぽく笑うカオちゃん。
カオちゃんが僕以外の誰かにも、かわいいとか、綺麗とか、好きだとか、言った?
僕の胸がちくって痛んだ。
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