妄想限界  200710
オリジナルBL小説でございます。 同性愛の内容全開です。 不快になられる方はご覧にならないようお願いいたします。
妄想限界 
薫×芳人25
2007-10-31-Wed  CATEGORY: 長編
起きたとき・・・。
僕はベッドに一人ぽっちで・・・・・。
一瞬何が起きたのかわからなかった。
「カオちゃん・・・・・?」
カオちゃんの気配がない。
ベッドから降りようとして感じたその痛み。
確かに、僕、昨日カオちゃんと・・・・・エッチしたよね・・・・・。
カオちゃんはとても優しくて、嬉しいことをたくさん言ってくれていたよね・・・?
いない・・・・・?
カオちゃんが一緒にいないことに、ただただ呆然として、僕は動けなくなった。
でも・・・・携帯なら・・・・・。
と思って、急いで携帯を探して、カオちゃんにTEL。
指が震えていて・・・・・・。
けど、カオちゃんには繋がらなかった。
いつもの留守電メッセージが、かなしく流れていって・・・・・・。
カオちゃん・・・・どこ行っちゃったの・・・・・。
まさか、僕のことを・・・・・。
やっぱり・・・・・・。
一気に僕を悲しみが包み込んで、その場に泣き崩れた。
この時になって、やっと、僕は本当にカオちゃんがだいすきなのだと、気がついたんだ・・・・。

僕の無断欠勤を心配して狩野君が、TELしてきてくれた。
やっとのことで、休むことを伝える。
悲しくて・・・悲しくて・・・・・。
涙が止まらないんだ。
僕とカオちゃんは一度きりで終わっちゃうのかな。
カオちゃんのことを、僕はこんなにだいすきなのに・・・・・。
もうここには来てくれないのかな。
シーツを握り締める。
かすかにカオちゃんの匂いがしていて、余計に苦しくて・・・・・。
やっぱり、僕がいけないんだ。
僕がいいかげんな人間だから。
カオちゃんにも、昨日それが分かっちゃったんだ。
カオちゃんの言葉に甘えて、我侭言ったり、甘えたりして、あきれちゃったんだ・・・・。
でも、本当に悲しい・・・・。
心がもう立ち直れない。きっと。
こんな悲しみは初めてだもん。
悲しみが大きすぎると、何もしたくなくなるんだ。
お腹もすかないし、眠りたくもない。
ただ、ひたすらに、カオちゃんだけを求めている・・・・・・。

真っ暗になった部屋を、洗面所に向かって歩いた。
鏡に映し出される僕は、母親そっくりで・・・・・・どうしようもない。
気持ち悪・・・・・。
「げほっ!!!」
洗面所の受け皿に、胃の中のものを吐き出した。
ぜいぜいと息をしながら、涙目で嘔吐物をぬぐっている、その顔・・・・・。
汚い・・・・・。
ああ・・・・。
こんなに落ち込んだのは、いつぶりだろう。
なんだか久しぶりかもしれない。
疲れ果てて、洗面所の床へずるずると座り込んだ。
そのまま、気が遠くなってくる。
その目の奥で、父親と母親の顔が見えた。
逃げたいのに、足に何かが絡み付いて、一歩も動けずに・・・・・殺されるんだった・・・・・・。
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