薫×芳人 誕生日
出会ってからもう何回目かの3月3日。
今まで機会がなかったわけじゃないけれど、なんとなく過ごしてきちゃっていたこの日を、今年こそは盛大にお祝いしたくて、僕はずっと前から準備に時間をかけてきたの。
場所の予約や、招待したい人達への事前確認。
お料理のこと、プレゼント。
いろいろ、いろいろを、今まで僕の中にはなかった行動力で考えてきたの。
それもこれも、愛するカオちゃんの喜ぶ顔が見たくて。
ただ、その一心で・・・・・・。
いつも知らない間におんぶに抱っこになっちゃっている僕だけど、今年は本当にいろいろあって、カオちゃんにとても迷惑をかけてしまったの。
そんなカオちゃんに、来年はうんといいことがあるように、って心をこめて。
大好きなカオちゃんが、いっぱい笑ってくれたらいいな。
幸せをたくさん感じてくれたら、いいな・・・・・。
「カオちゃん。今日はデートしよ?」
「デート・・・・?・・・ん・・・・。ん・・・・・・。・・・・やだ、って言ったら?」
朝、出勤前なのに、抱きしめあってからずっと僕の首にキスして、鼻息荒く体をなぜさすっているカオちゃん。
その言葉に、どきん、てしてあせった。
「だめだもんっ。・・・・・・そんなの。」
服の上から乳首をつねられて、あん、てなった。
じわじわと快感が背中を伝わってくる。
カオちゃんはくす、って笑うと、
「冗談だよ。・・・・・愛してる。・・ん・・・・どうして今夜じゃないんだろ・・・・?」
「やだぁ。・・・・・・カオちゃんったら。・・・・今日も夜はやってくるよ?」
カオちゃんの首に抱きついたら、カオちゃんは子供みたいにはにかんだ。
その表情がとってもかわいくて。
どき。
カオちゃんはこつん、と額を合わせると、僕の手をしっかり握った。
「・・・・・・でも愛し合いたいよ?・・・・・今すぐに。」
「・・・・・・・・・僕もだよ・・・?・・・・・あふ・・・・っ・・・!」
ぐりぐり・・・っと股間をひざで刺激されて・・・・・・・。
立ったままでいた僕はがくん、と腰の力が抜けた。
カオちゃんが力強く支えてくれたおかげで、倒れずに済んだんだけど、腰の力はすぐには戻ってこなかった。
「芳、大丈夫?・・・・・触っていいの?」
カオちゃんの言葉に、ちらりと時計を見たら、出勤の20分前。
頭で出勤前にするべきことを考えて、一通り、一応は済んでいることを確認して・・・・・。
「・・・・・・・20分でいっぱいして・・・?」
カオちゃんを見つめたら、カオちゃんは僕をソファに押し倒して、その上に覆いかぶさってきた。
今まで機会がなかったわけじゃないけれど、なんとなく過ごしてきちゃっていたこの日を、今年こそは盛大にお祝いしたくて、僕はずっと前から準備に時間をかけてきたの。
場所の予約や、招待したい人達への事前確認。
お料理のこと、プレゼント。
いろいろ、いろいろを、今まで僕の中にはなかった行動力で考えてきたの。
それもこれも、愛するカオちゃんの喜ぶ顔が見たくて。
ただ、その一心で・・・・・・。
いつも知らない間におんぶに抱っこになっちゃっている僕だけど、今年は本当にいろいろあって、カオちゃんにとても迷惑をかけてしまったの。
そんなカオちゃんに、来年はうんといいことがあるように、って心をこめて。
大好きなカオちゃんが、いっぱい笑ってくれたらいいな。
幸せをたくさん感じてくれたら、いいな・・・・・。
「カオちゃん。今日はデートしよ?」
「デート・・・・?・・・ん・・・・。ん・・・・・・。・・・・やだ、って言ったら?」
朝、出勤前なのに、抱きしめあってからずっと僕の首にキスして、鼻息荒く体をなぜさすっているカオちゃん。
その言葉に、どきん、てしてあせった。
「だめだもんっ。・・・・・・そんなの。」
服の上から乳首をつねられて、あん、てなった。
じわじわと快感が背中を伝わってくる。
カオちゃんはくす、って笑うと、
「冗談だよ。・・・・・愛してる。・・ん・・・・どうして今夜じゃないんだろ・・・・?」
「やだぁ。・・・・・・カオちゃんったら。・・・・今日も夜はやってくるよ?」
カオちゃんの首に抱きついたら、カオちゃんは子供みたいにはにかんだ。
その表情がとってもかわいくて。
どき。
カオちゃんはこつん、と額を合わせると、僕の手をしっかり握った。
「・・・・・・でも愛し合いたいよ?・・・・・今すぐに。」
「・・・・・・・・・僕もだよ・・・?・・・・・あふ・・・・っ・・・!」
ぐりぐり・・・っと股間をひざで刺激されて・・・・・・・。
立ったままでいた僕はがくん、と腰の力が抜けた。
カオちゃんが力強く支えてくれたおかげで、倒れずに済んだんだけど、腰の力はすぐには戻ってこなかった。
「芳、大丈夫?・・・・・触っていいの?」
カオちゃんの言葉に、ちらりと時計を見たら、出勤の20分前。
頭で出勤前にするべきことを考えて、一通り、一応は済んでいることを確認して・・・・・。
「・・・・・・・20分でいっぱいして・・・?」
カオちゃんを見つめたら、カオちゃんは僕をソファに押し倒して、その上に覆いかぶさってきた。
薫×芳人 芳君の悩み13
理由はないけれど・・・・・・。
うん。
友達のような、お父さんのような存在。
寂しいカオちゃんを初めて慰めてくれた人なのかもしれない。
「さあ、金子はそろそろお暇しますよ。」
「えっ!金子さん、泊まって行ってよお。」
もうすっかり遅い時間だし、びっくりして金子さんを見たら、いえいえと首を横に振った。
「芳、ホテル取ったから、心配しないで?・・・・送って来るよ。」
「・・・・そんなぁ。・・・・・だって。こんなに遅くなっちゃったのに。」
僕をそっと退かして、立ち上がった二人を見上げたら、カオちゃんが頭を撫ぜてくれた。
「いいのいいの。・・・・また今度泊まってもらうことにしようよ。・・・・・・今夜は俺、芳のことお仕置きしないといけないから。」
え?
お仕置き?
僕の脳裏に、あられもない格好の僕を、カオちゃんが調教してるのが浮かんで、ぼっ!と赤面した。
「ははは。・・・・待ってて。すぐ帰ってくるね。」
僕にキスしたカオちゃんに捕まって、金子さんを玄関までお見送りした。
思いもかけない出来事が、僕を誤解から解いてくれた。
心に引っかかっていた、金子さんのこと、上手くいってよかった。
僕の周りの優しい人たちを、自分の勝手な気持ちで苦しめるようなことを続けなくて済んだ。
それが、僕にとってはすごく嬉しいよ・・・・・。
「辛かった?・・・・・でも、謝らないよ?」
ベッドで僕を覗き込んで、カオちゃんが言った。
汗が滴るカオちゃんはいつも思うけれど、とてもセクシーで男らしくて、どきん、てときめいた。
「・・・・・んっ。・・・・・死んじゃうかと思った。」
今日はすごい言葉攻めで、すっごく興奮しちゃった僕を、後ろから激しく愛してくれて・・・・。
そのままベッドに倒れこんだ僕の背中にキスしているの。
「バック、好きなんだ。」
チュ、って首筋を吸って。
胸に手を這わせるカオちゃん。
「やだぁ・・・・・。そんなこと聞いちゃいけないよぉ。」
「だめなの?・・・・・でも、今日はうんと感じてた。俺もね。」
「カオちゃあん・・・・・。あ・・・・・・。」
指の間に乳首をはさんで、こりこりって。
「愛してる。・・・・・・・かわいい・・・・・。」
僕の背中を抱きしめたままで、カオちゃんは眠りに落ちて行った。
僕もカオちゃんのぬくもりと匂いにつつまれて・・・・・・。
幸せな気持ちで目を閉じた・・・・・・。
うん。
友達のような、お父さんのような存在。
寂しいカオちゃんを初めて慰めてくれた人なのかもしれない。
「さあ、金子はそろそろお暇しますよ。」
「えっ!金子さん、泊まって行ってよお。」
もうすっかり遅い時間だし、びっくりして金子さんを見たら、いえいえと首を横に振った。
「芳、ホテル取ったから、心配しないで?・・・・送って来るよ。」
「・・・・そんなぁ。・・・・・だって。こんなに遅くなっちゃったのに。」
僕をそっと退かして、立ち上がった二人を見上げたら、カオちゃんが頭を撫ぜてくれた。
「いいのいいの。・・・・また今度泊まってもらうことにしようよ。・・・・・・今夜は俺、芳のことお仕置きしないといけないから。」
え?
お仕置き?
僕の脳裏に、あられもない格好の僕を、カオちゃんが調教してるのが浮かんで、ぼっ!と赤面した。
「ははは。・・・・待ってて。すぐ帰ってくるね。」
僕にキスしたカオちゃんに捕まって、金子さんを玄関までお見送りした。
思いもかけない出来事が、僕を誤解から解いてくれた。
心に引っかかっていた、金子さんのこと、上手くいってよかった。
僕の周りの優しい人たちを、自分の勝手な気持ちで苦しめるようなことを続けなくて済んだ。
それが、僕にとってはすごく嬉しいよ・・・・・。
「辛かった?・・・・・でも、謝らないよ?」
ベッドで僕を覗き込んで、カオちゃんが言った。
汗が滴るカオちゃんはいつも思うけれど、とてもセクシーで男らしくて、どきん、てときめいた。
「・・・・・んっ。・・・・・死んじゃうかと思った。」
今日はすごい言葉攻めで、すっごく興奮しちゃった僕を、後ろから激しく愛してくれて・・・・。
そのままベッドに倒れこんだ僕の背中にキスしているの。
「バック、好きなんだ。」
チュ、って首筋を吸って。
胸に手を這わせるカオちゃん。
「やだぁ・・・・・。そんなこと聞いちゃいけないよぉ。」
「だめなの?・・・・・でも、今日はうんと感じてた。俺もね。」
「カオちゃあん・・・・・。あ・・・・・・。」
指の間に乳首をはさんで、こりこりって。
「愛してる。・・・・・・・かわいい・・・・・。」
僕の背中を抱きしめたままで、カオちゃんは眠りに落ちて行った。
僕もカオちゃんのぬくもりと匂いにつつまれて・・・・・・。
幸せな気持ちで目を閉じた・・・・・・。
薫×芳人 芳君の悩み12
「・・・・・・そんな。」
そんなことない。
僕だって、醜い気持ちになることだってあるし、誰かを嫌いだ、って思うこともある。
綺麗な心でいたいけれど、大人になってしまったら、それはすごく難しいことだと知った。
「・・・・・ねえ、芳。・・・・俺は、芳に今日みたいな思いをして欲しくないんだ。気分が悪くなるほど怖い思いを、もう二度と思い出して欲しくない。・・・・・わかってくれる?」
カオちゃんの目がとても優しくて。
うなずいた。
僕を守ってくれるただ一人のカオちゃん。
カオちゃんが、どんなに僕を気を使ってくれているのか知ってるから。
「・・・・・・・でもね、お仕事を辞めたり、勤務時間を減らすことはできないの。・・・・・僕がね、生まれて初めて頑張りたい、って思ったお仕事なの、カオちゃん。」
僕を包む大きな手を、ぎゅって握り締めた。
カオちゃんはちょっとびっくりしたみたいだったけど、優しく笑った。
「そう。・・・・・それじゃ大切にしないとね。仕事も。・・・・芳自身も。」
カオちゃんが優しく僕に教えてくれたことはたくさんあるのだけど・・・・。
「・・・・・・うん。」
「・・・・・・ちょっとだけ俺のためにもね。」
「・・・・・・馬鹿ぁ。」
僕が僕を大切にしなければ、何もかもが壊れてしまう。
僕の大事にしているこの暮らしが全部、なくなってしまうかもしれない。
カオちゃんは、きっと何よりもそれを言いたくて・・・・・・・。
僕のために、僕のことを。
泣いちゃいそうで、カオちゃんにぎゅうってしがみついた。
「カオちゃんが一番大事だよぉ・・・・・・。カオちゃん。だいすき、だいすきっ。」
カオちゃんがいなかったら、今の僕はいなかったの。
だから、カオちゃんが僕のすべてなの。
「ははっ。・・・・・嬉しい。・・・・・・ほんと、かわいいね。」
カオちゃんにしがみつく僕の髪を、カオちゃんは優しくなぜてくれて、何度も額にキスしてくれた。
「・・・・危ない目に遭わない方法を、一緒に考えよ?・・・・・芳がいつも幸せでいれるように、俺、どんなことだって協力するよ?」
「・・・・・・・うんっ。・・・・・・・カオちゃん・・・・・。」
「ん?」
カオちゃんの胸から顔をあげて、キスした。
「ありがとお。・・・・・・ほんとにだぁいすきっ!」
ぎゅって首に抱きついて、カオちゃんのそばにいれる幸せをかみ締めた。
幸せな僕の耳に、カオちゃんの声が聞こえて・・・・・。
「ね、すげえかわいいだろ?・・・・・俺ね、夢中になっちゃう。」
って言ってるのが聞こえて。
かあ・・・って赤くなった。
そういえば、金子さんがいたんだった!
恥ずかしい!人前なのに!
そしたら、金子さんは笑いながら言った。
「今にも馬にけられそうでございますよ。・・・・・・でもまあ、恋愛はどんな場合も同じということでしょうか。」
「何だよ、それ。・・・・金子はどんな恋愛してたんだよ?」
「私はいたって奥手でしたので、手が触れただけでも犯罪を犯しているような、そんな気分でございました。」
「わはは!・・・・・ださいな。」
「若かったのですよ。」
楽しそうな二人の会話を聞くともなしに聞きながら・・・・・。
やっぱりカオちゃんには金子さんが必要なんだな、って思ったの。
そんなことない。
僕だって、醜い気持ちになることだってあるし、誰かを嫌いだ、って思うこともある。
綺麗な心でいたいけれど、大人になってしまったら、それはすごく難しいことだと知った。
「・・・・・ねえ、芳。・・・・俺は、芳に今日みたいな思いをして欲しくないんだ。気分が悪くなるほど怖い思いを、もう二度と思い出して欲しくない。・・・・・わかってくれる?」
カオちゃんの目がとても優しくて。
うなずいた。
僕を守ってくれるただ一人のカオちゃん。
カオちゃんが、どんなに僕を気を使ってくれているのか知ってるから。
「・・・・・・・でもね、お仕事を辞めたり、勤務時間を減らすことはできないの。・・・・・僕がね、生まれて初めて頑張りたい、って思ったお仕事なの、カオちゃん。」
僕を包む大きな手を、ぎゅって握り締めた。
カオちゃんはちょっとびっくりしたみたいだったけど、優しく笑った。
「そう。・・・・・それじゃ大切にしないとね。仕事も。・・・・芳自身も。」
カオちゃんが優しく僕に教えてくれたことはたくさんあるのだけど・・・・。
「・・・・・・うん。」
「・・・・・・ちょっとだけ俺のためにもね。」
「・・・・・・馬鹿ぁ。」
僕が僕を大切にしなければ、何もかもが壊れてしまう。
僕の大事にしているこの暮らしが全部、なくなってしまうかもしれない。
カオちゃんは、きっと何よりもそれを言いたくて・・・・・・・。
僕のために、僕のことを。
泣いちゃいそうで、カオちゃんにぎゅうってしがみついた。
「カオちゃんが一番大事だよぉ・・・・・・。カオちゃん。だいすき、だいすきっ。」
カオちゃんがいなかったら、今の僕はいなかったの。
だから、カオちゃんが僕のすべてなの。
「ははっ。・・・・・嬉しい。・・・・・・ほんと、かわいいね。」
カオちゃんにしがみつく僕の髪を、カオちゃんは優しくなぜてくれて、何度も額にキスしてくれた。
「・・・・危ない目に遭わない方法を、一緒に考えよ?・・・・・芳がいつも幸せでいれるように、俺、どんなことだって協力するよ?」
「・・・・・・・うんっ。・・・・・・・カオちゃん・・・・・。」
「ん?」
カオちゃんの胸から顔をあげて、キスした。
「ありがとお。・・・・・・ほんとにだぁいすきっ!」
ぎゅって首に抱きついて、カオちゃんのそばにいれる幸せをかみ締めた。
幸せな僕の耳に、カオちゃんの声が聞こえて・・・・・。
「ね、すげえかわいいだろ?・・・・・俺ね、夢中になっちゃう。」
って言ってるのが聞こえて。
かあ・・・って赤くなった。
そういえば、金子さんがいたんだった!
恥ずかしい!人前なのに!
そしたら、金子さんは笑いながら言った。
「今にも馬にけられそうでございますよ。・・・・・・でもまあ、恋愛はどんな場合も同じということでしょうか。」
「何だよ、それ。・・・・金子はどんな恋愛してたんだよ?」
「私はいたって奥手でしたので、手が触れただけでも犯罪を犯しているような、そんな気分でございました。」
「わはは!・・・・・ださいな。」
「若かったのですよ。」
楽しそうな二人の会話を聞くともなしに聞きながら・・・・・。
やっぱりカオちゃんには金子さんが必要なんだな、って思ったの。
薫×芳人 芳君の悩み11
カオちゃんがもって来てくれたお水を一口飲んだら、それを待っていたかのようにカオちゃんが言った。
「ねえ、芳。」
「ん?」
金子さんとカオちゃんを交互に見ていた僕に気づいて、カオちゃんは金子さんの隣に座りなおして、僕をまっすぐに見て・・・・・。
「・・・・仕事、パートタイマーとかにできないの?」
って言った。
「・・・え?」
パートタイマー?
びっくりして、カオちゃんを見つめたら、深呼吸してカオちゃんがなおも言った。
「これ以上、芳に何かあっても、俺はすぐに助けてやれない。・・・・・本とは仕事を辞めて、って言いたいけれど、それは俺のエゴだから、せめて勤務が早く終われば、って思って。」
僕のお仕事・・・・?
確かに僕の勤務時間は色々で・・・・・。
場合によっては早朝から深夜までで・・・・・。
「でもっ、僕、男だし!・・・こんなことそうそうないよお。」
常々自分で思っていることを、口にしたら、カオちゃんははあ・・・ってため息をついた。
「あのね。それは芳が俺くらいの体格になってから言って。確かに芳は男なんだけど、芳が思うほど、世間は芳を男性としてみてないよ。」
「・・・そんなあ!」
カオちゃんに言われたことが、ちょっとショックで。
カオちゃんの方に身を乗り出したら、金子さんが僕のことを抑えた。
「・・・・・これってさ、すごく危ないことなんだよ?現に芳は、今でもしょっちゅうナンパされてるでしょ?・・・・芳の中性的な魅力は、男も女もひきつけるよ?普通の女が感じる危険の2倍なんだよ?わかってる?」
「・・・でもお・・・・・・。」
僕にとっては、僕をナンパする人なんて本当に物好きだとしか思えない。
それに実際は女性から声をかけられたことは一度もないし・・・・・。
確かに今日、僕は怖い思いをしたけれど、それは昔のことを思い出してしまったから。
「・・・・・僕、外出できなくなっちゃうよぅ。」
僕にこういうことが起こったときに、カオちゃんが言うであろう言葉通りのことを言われて、つい口から漏れた。
そんなに過保護に守ってもらわなくても、僕は大人で男なんだから。
それに以前と違って、僕はもう僕の意思で自分を守れる。
カオちゃんは大きくため息をつくと、どさっとソファの背もたれにもたれた。
僕の隣で金子さんとカオちゃんが小声で何か話してる。
仮に、カオちゃんの言うように、僕にとって夜の外出がすごく危険なものであるとしても、今のお仕事を辞めるわけにはいかない。
正直、パートになることだって無理なの。
今、産婦人科医はすごい人手不足で、大神先生のところだって患者さんは果てしなく多くて。
3人でまわしてやっと今の状態を保てているの。
僕が抜けたら、どうなるかくらい、僕にもわかってる。
「芳。」
カオちゃんの声がして、顔をあげたら、おいで、って手招きされた。
立ち上がって、ソファをぐるっと回ってカオちゃんのところへ行った僕を、カオちゃんはゆっくり膝に乗せてくれて。
僕の体や髪をなぜながら、僕を優しく見つめた。
「・・・・・・芳が綺麗で、いつも俺がヤキモキしてるのは分かってくれる?」
「・・・・・僕?」
綺麗?
それって、カオちゃんだけが感じてくれていることじゃなくて?
カオちゃん以外の誰からも言われたことがないから、ぴんとこない・・・・・。
カオちゃんは片手を伸ばして僕の頬を包むと、親指で唇を辿った。
「・・・・どうしてこんなに綺麗なままなの?・・・・であった時から一つも変わってない。・・・・・・純粋で素直で、どうしてそんな風にいられるの?」
「ねえ、芳。」
「ん?」
金子さんとカオちゃんを交互に見ていた僕に気づいて、カオちゃんは金子さんの隣に座りなおして、僕をまっすぐに見て・・・・・。
「・・・・仕事、パートタイマーとかにできないの?」
って言った。
「・・・え?」
パートタイマー?
びっくりして、カオちゃんを見つめたら、深呼吸してカオちゃんがなおも言った。
「これ以上、芳に何かあっても、俺はすぐに助けてやれない。・・・・・本とは仕事を辞めて、って言いたいけれど、それは俺のエゴだから、せめて勤務が早く終われば、って思って。」
僕のお仕事・・・・?
確かに僕の勤務時間は色々で・・・・・。
場合によっては早朝から深夜までで・・・・・。
「でもっ、僕、男だし!・・・こんなことそうそうないよお。」
常々自分で思っていることを、口にしたら、カオちゃんははあ・・・ってため息をついた。
「あのね。それは芳が俺くらいの体格になってから言って。確かに芳は男なんだけど、芳が思うほど、世間は芳を男性としてみてないよ。」
「・・・そんなあ!」
カオちゃんに言われたことが、ちょっとショックで。
カオちゃんの方に身を乗り出したら、金子さんが僕のことを抑えた。
「・・・・・これってさ、すごく危ないことなんだよ?現に芳は、今でもしょっちゅうナンパされてるでしょ?・・・・芳の中性的な魅力は、男も女もひきつけるよ?普通の女が感じる危険の2倍なんだよ?わかってる?」
「・・・でもお・・・・・・。」
僕にとっては、僕をナンパする人なんて本当に物好きだとしか思えない。
それに実際は女性から声をかけられたことは一度もないし・・・・・。
確かに今日、僕は怖い思いをしたけれど、それは昔のことを思い出してしまったから。
「・・・・・僕、外出できなくなっちゃうよぅ。」
僕にこういうことが起こったときに、カオちゃんが言うであろう言葉通りのことを言われて、つい口から漏れた。
そんなに過保護に守ってもらわなくても、僕は大人で男なんだから。
それに以前と違って、僕はもう僕の意思で自分を守れる。
カオちゃんは大きくため息をつくと、どさっとソファの背もたれにもたれた。
僕の隣で金子さんとカオちゃんが小声で何か話してる。
仮に、カオちゃんの言うように、僕にとって夜の外出がすごく危険なものであるとしても、今のお仕事を辞めるわけにはいかない。
正直、パートになることだって無理なの。
今、産婦人科医はすごい人手不足で、大神先生のところだって患者さんは果てしなく多くて。
3人でまわしてやっと今の状態を保てているの。
僕が抜けたら、どうなるかくらい、僕にもわかってる。
「芳。」
カオちゃんの声がして、顔をあげたら、おいで、って手招きされた。
立ち上がって、ソファをぐるっと回ってカオちゃんのところへ行った僕を、カオちゃんはゆっくり膝に乗せてくれて。
僕の体や髪をなぜながら、僕を優しく見つめた。
「・・・・・・芳が綺麗で、いつも俺がヤキモキしてるのは分かってくれる?」
「・・・・・僕?」
綺麗?
それって、カオちゃんだけが感じてくれていることじゃなくて?
カオちゃん以外の誰からも言われたことがないから、ぴんとこない・・・・・。
カオちゃんは片手を伸ばして僕の頬を包むと、親指で唇を辿った。
「・・・・どうしてこんなに綺麗なままなの?・・・・であった時から一つも変わってない。・・・・・・純粋で素直で、どうしてそんな風にいられるの?」







